先日手に入れたHMV101、メンテナンスが完了しました。
tamahi-channel.hateblo.jp
筐体
筐体の外側は、化粧布(合皮?)が、角が擦り切れたりほつれたりしているので、木工用ボンドで貼り付けたり、ほつれ止めしました。
その後全体的に水拭きして、艶出しを少しだけ塗っています。
取手部
取手部は革が切れていたのですが、止金がネジ止めではなく、外すのが面倒だったので、ひとまず自己融着テープを巻き付けて、持ちやすくしました。
金属パーツ
ターンテーブルは比較的状態がよかったので、裏面の錆び取りのみし、綺麗に拭きました。フェルトがやれているので、そのうち交換したいですね。
アーム部
アームの根本側も、状態が比較的良いので、、ベアリング部に注油と、コンパウンドでメッキ部を掃除するのみでOKでした。
アームの先のサウンドボックスが付くパーツは、傷が多かったのとねじ山が硬かったので、他の金属パーツと一緒にクリーニングへ
その他
その他の金属パーツ全般は、片っ端から外してネジ共々、クエン酸のお風呂にいれ一晩放置
その後丁寧に水洗いして乾燥させ、乾燥後にCRC556を吹きつつサビを落としました。
ゼンマイモーター
バラせる箇所はバラして、パーツクリーナーで古いグリスやオイルを除去した上で再度グリスアップ。
今回はゼンマイのグリスも洗い流した上で新しいグリスを塗りました。
ホーン
金属ホーンも箱から取り出して、水拭きした後にサビが出ている箇所に錆止め塗り、開口部の塗装が剥がれていたので、艶消しブラックで塗装しました。
中板
中板は、傷だらけ。
オートスタートストップ機構の取り付けネジが、緩くなってしまった為か、前の持ち主が別な場所にずらして固定している為、スタートストップが上手く動いていない感じでした。
ねじ穴を爪楊枝で穴埋めして、ネジ穴復活させて正しい位置で止まる様にしました。
板自体は軽くペーパーかけてニス塗って傷が目立たない様にしました。
色付きのアクリルニス塗ったのですが、木目があまり見えなくなってしまって微妙な出来栄えに。
何時か、ウォルナットの突板貼ってセラックニスとかで仕上げたいですね。
半田付けで無理やり裏蓋が止められていたサウンドボックス。
カッターで半田を削り、裏蓋外しましたが、カバーのダイキャストがボロボロで崩壊しました。
振動版は使えそうなので、トンボとハンダ付されていた箇所を外しておきました。
本元径が合わなくて使えなさそうな
サウンドボックスでしたが、なくなっちゃったどないしょ?
完成!
再組み立てでし完了です。
一応、ビクトローラJ2-12との並べて写真撮ってみました。
HMV101 の方が、カクカクしてコンパクトですね。
試運転
サウンドボックスは、Thorens Exceldaのものがピッタリフィットだったのでそれを付けて試運転
ゼンマイ
ゼンマイですが、40巻位でそれ以上巻けなくなりました。香箱もビクトローラと比較すると小さめだからかな?
無負荷で6分は回転していたので、12インチはギリギリいけそうな感じですね。
オートスタートストップ
正しい位置に変更したのが効いたのか、開始も停止もスムーズに動く様になりました。
アームの動作
動きの硬かったアームですが、メンテナンス後は軽く動く様になり、スムーズにサウンドボックスが盤に乗る様になりました。
速度調整
メンテナンス前は、速度が速すぎましたが、メンテナンス後は正しい回転数中心に速度調整できる様になりました。
試聴
長い金属ホーンのおかげか、明快で明るい音で、低音も出ています。
エクストラソフトの針なのですが、本元音量が大きめに出るExceldaのサウンドボックスも相まって、音量がかなり大きいです。
今まで聴いた蓄音機の中では一番音が良いですね。やっぱり
ちゃんとしたサウンドボックス欲しいな〜
HMV純正の、No.4*1、No.5a/5b*2は高いから、何か良いサウンドボックス無いかな?