たまひの蝸牛…

クラシックの演奏の感想中心に記載しています。良い悪いではなく好き嫌いでの評価ですので参考にならなかったらすみません

当ブログはアルバムの紹介画像に一部アフィリエイト広告を利用しています

ニューストレム 交響曲第3番「海の交響曲」:ヴェステルベリ/ストックホルム放送響(1971)

Nystroem: Symphony No 3 (Sinfonia Del Mare) / Sinfonia Concertante by Elisabeth Soderstrom (1991-02-25)

演奏 スティグ・ヴェステルベリ/ストックホルム放送交響楽団
(Stig Evald Börje Westerberg/Stockholm Radio Orchestra)
録音 Swedish Society / 1971 / Stereo
演奏時間 合計: 35:59


もっと聴かれても良い、海の交響曲

前回のステンハンマルに続きスウェーデンの作曲家、ヨースタ・ニューストレム(ニストレム)(1890/10/13 - 1966/8/9) の交響曲第3番「海の交響曲」です。

ステンハンマルより20歳位年下ですね。
こちらもロマン派風な作風で、極端にゲンダイオンガクしていないので、聴きやすい曲かと思います。

単一楽章ですが4つの部分(緩ー急ー緩ー急)にわかれているそうです。
ヴェステルベリもスウェーデンの指揮者で、同国の作曲家の曲を多く録音していますね。派手さはないのですが、聴かせ方が上手い指揮者という印象です。

第1部、ヒタヒタと波打つ様な旋律から開始、やはり北欧っぽく冷やっとした響きに感じます。すこし激しくなり、木管が寂しげ。不協和音も出て来ますが、それほど聴きづらくはないですね。
メリハリがあって良いです。
第2部、戦いの音楽のような威勢の良い音楽、ここでもヴェステルベリはメリハリよく鳴らしています。なかなか激しい
第3部、2部から一転して穏やかで静かな音楽。ここで初めてソプラノの歌が入ってきます。歌詞カードないので全然わからない…
フランスっぽくもあり、マーラーっぽくもあり不思議な世界、大地の歌の告別に雰囲気が似てますね。なかなか感動的です。
第4部、最後も寂しく始まりますが、すぐに第2部のメロディーが激しく盛り上がります。だんだん嵐が治まる様に静けさを取り戻して終了します。

長さもほどほどで聴きやすいし第3部の歌も良い。ヴェステルベリはお国物という事もあるのか自信もって振ってる感じですね。

評価

評 価 ★★☆ ステンハンマルと同じくもっと聴かれて欲しい
レア度 ★★★ CDで手に入れるのはかなり大変