演奏 | カール・シューリヒト / シュトゥットガルト放送交響楽団 (Carl Adolph Schuricht / Stuttgart Radio Symphony Orchestra) |
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録音 | DENON / 1960 / Stereo |
演奏時間 | 8:11 5:36 5:11 4:42 5:39 合計: 29:19 |
キレがあるのにコクがある、シューリヒトのライン
シューリヒト指揮のシューマンのラインです。こちらも最近手に入れたCDです。
シューマンは一番好きな作曲家ですが、ラインに関してはドンピシャくる演奏がなくて探していたのですが、シューリヒト良いです!
尚、この演奏には、かなりスコアの改変があります。
マーラー版と共通する箇所もあるようですが、シューリヒト独自の改変も多い様です。
この時点で、改変なんてもっての外!という聞き手の方にはお勧めできないです。
わたしは編曲物や異稿が版が好きなので、全く問題ないです。
冒頭から軽快に早めのテンポでの演奏。随所で濃淡、テンポの上げ下げが決まっていて、速くて軽快なので濃厚さでも不足のないような不思議な感覚に陥ります。
正に、キレがあるのにコクがある相反する状態
第2楽章は、少しテンポを落とし密やかで静かな表現
第3楽章は、森をさまようような、穏やか、木管が良い
第4楽章は、不穏な空気感。凄みがあるというか緊迫感があります。ファンファーレは突然霧を払うような神々しいイメージ
第5楽章は、一転非常に楽しげ
シューリヒトは晩年、コンサートホールレーベルにステレオ録音してくれたおかげで、この演奏も一応ステレオで聴けます。
あまり録音は良くないですが、ステレオで聴けるだけでもありがたい。
オケは素人の私の耳でも荒れている様に聴こえます。
Scribendum が音良さそうですが、BOXなんですよね。悩ましい。