たまひの蝸牛…

クラシックの演奏の感想中心に記載しています。良い悪いではなく好き嫌いでの評価ですので参考にならなかったらすみません

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ブルックナー 交響曲第7番 : シューリヒト / ハーグ・レジデンティ管(1964)

ブルックナー:交響曲第7番

演奏 カール・シューリヒト / ハーグ・レジデンティ管弦楽団
(Carl Adolph Schuricht / Het Residentie Orkest)
録音 DENON / 1964 / Stereo
演奏時間 20:28 18:38 8:49 12:27 合計: 60:22


軽ろやかで爽やかなブルックナー7番

しつこいですが、まだまだ続くシューリヒト。

いやーシューリヒト聴けば聴くほど好みですわ。子クライバーに通じるものがありますね。

こちらも有名なブルックナーの7番の演奏です。
リンクはDENONですが、やはり子マスターからの盤なので音が不鮮明なので、私は親マスターからと思われる、PRELUDIO 盤を探しまくって購入しました。↓


出典: Discogs

ブルックナーの7番、初めて聴いたのは、ヨッフル / ACO の86年の来日公演の放送でした。とても感動しましたが、同時に楽章のバランス悪ぅ!と思ったものでした。

非常にゆったりとしたヨッフムの演奏だと演奏時間は、

1. 22:59
2. 28:03
3. 11:28
4. 13:30

となり、第1、2楽章の長大さと比較して、第3、4楽章の軽さが目立ってしまうま。(でもヨッフムの演奏のエンディングは最高ですね)

比較して、シューリヒトの演奏は、

1. 20:28
2. 18:38
3. 8:49
4. 12:27

と相対的に速く、特に第2楽章にいたっては10分近く短くなっていて、全曲通しても60分台となっています。
この位の速度で軽いテイストで演奏してくれると、全体的に統一感が出て、曲としてまとまった感がしますです。

第1楽章は、ふわっと軽い感じでしみじみと懐かしい感じで、オケも曲に感じ入って弾いている感じがしてとても良い。木管がチャーミングですね。
第2楽章も、同様に羽の様に軽いタッチですが、さえざえとした音に心がざわつきます。優しい音楽
後半の盛り上がりも◯

どちらも軽いのですが、力を抜いて軽いわけではなく、力が入った状態で出している音に思えて、弱音も音に力がありますね。

第3章は快速でシューリヒトらしい生々とした楽章、静かな箇所との対比も良いですね〜
第4楽章、うきうきするような軽い足取りで開始、ころころ表情がかわる楽章ですが、表現豊かでです。

DENON盤だと強奏で音が潰れ気味ですが、PRELUDIO 盤はそんな事もなく伸びやかでです。解像度も良くこの演奏を聴くなら是非PRELUDIO 盤で聴いてほしいと思います。

この曲のロト盤出た時に聴きましたが、この演奏の流れの元祖はシューリヒトなのでは?と思った次第。

tamahi-channel.hateblo.jp


評価

評 価 ★★★ この軽やかさが癖になる
レア度 ☆☆☆ DENON盤はら沢山、でも PRELUDIO 辺りで聴きたいところ