たまひの蝸牛…

クラシックの演奏の感想中心に記載しています。良い悪いではなく好き嫌いでの評価ですので参考にならなかったらすみません

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ブルックナー交響曲第7番(室内楽版 シュタイン、アイスラー、ランクル編): リノス・アンサンブル(1999)

ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB 107 (室内楽編曲版:E. スタイン、H. アイスラー、K. ランクル)

演奏 リノス・アンサンブル
(Linos Ensemble)
録音 Capriccio / 1999 / Stereo
演奏時間 20:11 23:31 9:48 12:37 合計: 66:07


もうシンプルにこの演奏でよいかも?

HMV101を手に入れて蓄音機が落ち着いたwので、レビューに戻ります。
編曲シリーズブルックナーの続きです。

交響曲第7番の、室内楽への編曲版です。
シェーンベルクの弟子の3名が編曲したバージョンで、シェーンベルクが主催していた私的演奏協会な編曲と思います。

編成は、クラリネット、ホルン、ハーモニウム、ピアノ、弦楽四重奏コントラバスの9人との事で、とても私好みな編成

フルオケだと倍菅にしたり、弦の人数を増やして分厚い音にする演奏が多いですが、その路線とは真逆なスッキリとして響きで、楽器は少ないですがむしろ音色はカラフルになっている気がします。

第1楽章、冒頭から、とてもスッキリしていて爽やかな感じで、霧がかかった様な響き、ピアノも良い感じです。
フルオケより楽器は減っているのに、編曲の妙なのか逆にカラフルにきこえるのは不思議な感じですね。
弱音の密やかな感じも良いー
第2楽章、音楽が鳴っているのに静寂な感じがして不思議な感覚。ピアノがぽつりぽつり鳴る感じも好き、後半のシンバルがなる箇所は流石にちょっとだけ物足りないw
第3楽章、ピアノの使い方が上手くて全然違和感を感じない鈍い私。
第4楽章、ここでも、クラリネットが良い感じに使われていて、とても良い。スッキリとした響きで各楽器の音がよく聞こえます。後半気合?が入っていく感じも○
シューリヒトを除く演奏だとあまり聴こえない最後のヴァイオリンの演奏もよく聞こえます。

まるで別な曲になったかの様に印象がここまで変わる曲も珍しい気がします。
個人的にはとても好きで、往年のブルックナー指揮者の方々の重厚な演奏より好みです*1

評価

評 価 ★★★ 細かい事抜きにして、もうこれで良いのでは?
レア度 ☆☆☆ まだまだ手に入りやすいです

*1:本元私が、あまりに重っ苦しい演奏より颯爽と軽快な演奏が好きなのもありますが…