たまひの蝸牛…

クラシックの演奏の感想中心に記載しています。良い悪いではなく好き嫌いでの評価ですので参考にならなかったらすみません

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ウェーベルン 「音楽の捧げもの」6声のリチェルカーレ編曲 : ブーレーズ / ロンドン響(?)

Pierre Boulez Conducts Anton Webern Complete Works, Op. 1 - Op. 31 (Sony Classical Masters)

演奏 ピエール・ブーレーズ / ロンドン交響楽団
(Pierre Boulez / London Symphony orchestra)
録音 CBS / ? / Stereo
演奏時間 合計: 7:06


精緻なバッハを精緻なオーケストレーション

ウェーベルンです。とはいってもオリジナルの曲ではなく、バッハの編曲です。
ウェーベルンは、殆ど聴かない作曲家でして、なんどかトライしてもどうにも耳に残らず、ベルクの様に急に開眼(開耳?)して気に入る曲もなく…。

持っているのはどれも編曲系のみ。元々音(楽器)を極限まで減らして、精緻な曲を作っていた人なので、編曲では面白い仕事していると思います。

こんなこと書くと怒られそう…

こちらはバッハの「音楽の捧げもの」の中から 6声のリチェルカーレ をウェーベルンがオーケストラ向けに編曲したものです。

精緻な曲を作るバッハを、精緻なオーケストレーションするウェーベルンが編曲したものを、精緻な演奏していた頃のブーレーズが指揮するのですから、悪いはずがない〜

元々はバッハですから、それほどとっつきにくい感じはなく、メロディーごとに、楽器が変わり、響きはとても澄んでいて濁らず室内楽の様、ぽつりぽつりなのですが、色彩感もあり、見事な編曲ですね。

ウェーベルンのアルバムに含められている様に、バッハの素材を使ったウェーベルンの作品としても良いかと思います。

でも他のオリジナル曲は、あまり何度も聴く気がおきないんですよね〜

ただこの曲、全集のBOXにしか入っていないのでそれだけ聴くのにBOX買うのも…だし昔みたいにEPやCDシングルがあれば良いですが…

評価

評 価 ★★☆ 精緻で色彩感豊かな響きが良い
レア度 ★☆☆ 中古でもまだ豊富かと