たまひの蝸牛…

クラシックの演奏の感想中心に記載しています。良い悪いではなく好き嫌いでの評価ですので参考にならなかったらすみません

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マーラー 大地の歌(シェーベルク&リーン編曲、室内アンサンブル版): ヘレヴェッヘ / アンサンブル・ミュジック・オブリク(1993)

マーラー:大地の歌(シェーベルク&リークの室内管弦楽編)

演奏 フィリップ・ヘレヴェッヘ / アンサンブル・ミュジック・オブリク
(Philippe Herreweghe / Ensemble Musique Oblique )
録音 Harmonia Mundi / 1993 / Stereo
演奏時間 8:13 9:25 3:51 7:31 4:47 28:56 合計: 62:43


ピリオドかつ室内アンサンブル版の大地の歌

マーラー編曲シリーズ、やっと大地の歌まできました。

蓄音機ばっかり弄っているからなんですが…

大地の歌の、室内アンサンブル版です。
こういった編曲版の本家?のシェーンベルクによる未完の編曲をリーンが完成させて版による演奏で、フルオケの曲から、13人の演奏者にまで減らした版になっています。

演奏は、ピリオド系かつ古楽がメインのヘレヴェッヘ指揮、ピリオド系のオケのアンサンブル・ミュジック・オブリク、アルトは、ビルギット・レンメルト、テノールは、ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ

私の大地の歌の刷り込みは、ワルター&VPOの52なので、これが基準になっちゃっています。

第1楽章、穏やかな感じの入り、鄙びた感じですね。あまり無常感感じるより、純音楽的な感じ、ブロホヴィッツは明るくて伸びやかでニヒルな感じは皆無でイメージとちょっと違うかな?
中間とかは美しく感じます。
第2楽章、ゆったりめのテンポで、歌を引き立てる感じの演奏、レンメルトは落ち着いた声でなかなか良い。もう少しメリハリある方が好みですが…
第3楽章、CMでも使われた有名な楽章、かなり遅めなテンポ。ここでのブロホヴィッツは、違和感少ないかな?ちょっと遅すぎる気も
第4楽章、ここも遅くて重い。古楽系の人はテンポ感が早めで歯切れが良い印象なんですが、ヘレヴェッヘは重いですね。
第5楽章、ここも重いけど、それほど違和感はないかな?ブロホヴィッツは相変わらず明く健康的。
第6楽章、曲の半分くらい締める長大な楽章。オケとアルトの音量バランスが…ワルター盤とかだと最初暗くて、最後は美しく天国的な感じになるのですが、終始おっとり寂しい感じで変化がなくて、ちと退屈に

全体的に、おっとり平板な演奏に感じて、ちょっと退屈にかんじちゃいました。アルト、テノールもちょっと明るすぎるかな〜

編曲は、本家のシェーンベルクベースなので好みです。この編曲何枚も聴いて、手元にオクサリス、リノス・アンサンブルと持ってますが、どれもしっくりこず。

好みの演奏が出るのを待っている状態です。

評価

評 価 ★☆☆ 編曲は○、演奏はもう少しテンポ良くメリハリがあれば…
レア度 ☆☆☆ 普通に売っています