先日手に入れたと記載した、サウンドボックス HMV No.4 分解してチェックして、メンテナンスをしました。
分解
分解といっても、サウンドボックス自体の構造はそれほど難しくないのですが、なにせ物によっては90年超えている品物なので、ネジが固着しちゃったりして、そういう意味で神経使います。
アーム取り付け部のゴムを外す
アーム取り付け部のゴムは、2本のネジで固定(内1本は貫通して、アームのスリットに通る突起兼用になっています)されているので、ネジを外した後に、L字の物で引っ掛けて少しずつ引っ張って取ります。
今回は普通に取れましたが、取れない場合は、ドライヤー等で温めて軟らかくして取ったり、潤滑剤いれたり色々と工夫が必要そうです。
裏蓋を外す
裏蓋を外すには、4本のネジを外すだけです。
しかし、大抵固くなってしまっているので、ネジが回らない場合は、潤滑剤使ったり叩いたり、暖めたり冷やしたりと色々と工夫が必要です。
3本は、比較的すんなり外れたのですが、緑青が出ていたネジは全然回らず、四苦八苦しました。
潤滑剤+叩くのは何度やってもダメ、冷凍庫に入れて冷やしても❌、ライターで何度か暖めたらやっと回りました。
ガスケット交換
ガスケットは、振動板外した写真でもわかる通り、カチカチに硬化しちゃってゴムの弾力性0でした
ひとまず、自転車修理用の虫ゴムに交換して試してみます。
この状態で視聴
HMV101につけて視聴です。ガスケットゴムの交換の効果で低音の量がだいぶアップしています。
低音の量が増えたので相対的に高音が減った様に聴こえてちょっとこもった音の印象に
竹針やソフトの鉄針で試聴したのですが、ラウドで聴いてみると高音が増えてバランスが良くなってかなり良い感じ🎵
No.5bで感じた五月蠅さも感じず。
再度調整
ガスケットを細いチューブに
自転車の虫ゴムでは太すぎた様なので、シリコン製の2mmの太さのゴムに変えました。
密閉度上げる為に薄くグリス塗ってみます。
アーム取り付け部のゴム
アーム取り付け部のゴムは、本当なら下記URLのゴムに変えたいところですが、ひとまずはアーム側に自己融着テープ巻き付けて、固定できるようにしました。
試聴
高音が足りない感じは改善されて、低音も量感は少し程度減りましたが、だいぶしまった感じになり見通しがよくなりました。
竹針
長さによってかなり音が変わってしまい、短いと最後まで針先が持たない感じです。解像度もイマイチ。
長めな竹針で、ヴァイオリン等の器楽曲は独自の魅力がある音で捨てがたい感じ。
スクラッチノイズはちょっと大きい
鉄針
エクストラソフト
No.5Bの時は、エクストラソフトでも煩く感じる事もありましたが、No.4ではそんな事なく、一番小さい音という想定通りの音です。
竹針と比較して、解像度が高くてスッキリした見通しの良いクールな感じの音
竹針より、スクラッチノイズが小さいのが不思議
ラウド
ミディアム針持っていないので、ラウド針で試聴
上から下までバランスよく良い音です。
No.5Bだとかなり煩かったのですが、No.4だと音は大きいですが、うるさい感じは受けないですね。
結論
HMV101には、本元ついていたサウンドボックスのNo.4の相性の良さが目立つ結果となりました。
No.5BはHMV102等で聞くとまた違うと思います。HMV101だとハイあがりで明るくて元気な音でこれはこれで好きなひともいそうな音ですね。