たまひの蝸牛…

クラシックの演奏の感想中心に記載しています。良い悪いではなく好き嫌いでの評価ですので参考にならなかったらすみません

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Thorens Exceldaのゼンマイとギアの修理と、Columbia No.15 サウンドボックスのメンテナンス

新年明けましておめでとうございます。
年明けから、相変わらず(しつこく)蓄音機の修理を行なっています。

tamahi-channel.hateblo.jp
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ゼンマイの修理

前回、試運転でターンテーブルが高速回転したのちバチーンと音がしてゼンマイが空回りする様になったのは、ゼンマイ中心の止金が外れていただけでした。

ゼンマイが折れていなくてよかった。

ゼンマイの香箱ははめ殺しかと思ったのですが、普通に蓋がはまっているだけなので、ドライバーを蓋の縁にあててハンマーで少しずつずらす事で蓋が開けられました。

止金を止める為に、ゼンマイを出す

ゼンマイが収まった状態で、中心の止金をはめようとしたのですが、隙間なくて全然とまらず…
しょうがなく、ゼンマイを香箱から取り出す事に…

ゼンマイは危険だし、大変なのでできればやりたく無い〜

慎重に中心からゼンマイを取り出して、止金を嵌めようとしますが、なかなかハマらず。止金のひっかける部分の隙間は狭いので、ペンチで少し広げたら嘘の様にサクッとはまりました。

これなら、ゼンマイ出さなくてもよかった気が…

今度は、何度も失敗しながら、ゼンマイを香箱に戻します。ちと力の入れ具合をミスって、ゼンマイの終端側の接続部分が曲がってしまって…

なんとかゼンマイを香箱に戻して、ゼンマイは直りました。

ターンテーブルの高速回転の原因

試運転時のターンテーブルが高速回転した原因は、速度を制御するガバナーに当たる部分のギアが摩耗して、ほとんど噛み合っていない為でした。

Thorens Excelda 摩耗しているギヤ
摩耗してしまっているギヤ

英語でググってみると、このギアはなんとファイバー製とのことで金属ではなくて樹脂でつくらている様です。
でみなさん、摩耗して同じ症状発生して困っている模様。

Thorens Excelda replacement gear fo sale. | Antique Talking Machines
Thorens Excelda NEW FIBER GEAR for Phonograph Motor - The Talking Machine Forum — For All Antique Phonographs & Recordings

ギヤはもう売っていなそうなのと、このギヤを取る方法が全くわからない。ターンテーブルを外せれば取れそうなんですが、ターンテーブルが、全く外れない。

引っ張っても、普通にネジ緩める方向に回しても、逆ネジとして回してもビクともしない!壊す勢いじゃないと外せない気が…

ギヤの補修

ギヤが外れず、代わりのギヤも手に入らず困っていたら下記記事みつけました。

www.mail-archive.com

この人は、エポキシ接着剤でギヤの山を復元した様です。
ということで早速同じ接着剤を購入してチャレンジしてみました。

ギヤの油分を綺麗にしてから、エポキシ接着剤をぬりぬり。
Thorens Excelda ファイバーギヤ
JBウェルドを塗ったギヤ
硬化後にギヤの形に整形

接着剤が硬化したら、やすりやカッターでギヤの形に整形

Thorens Excelda 修復後のファイバーギヤ
整形したギヤ(ちょっと雑だけど…)

仮組して手で回すと、スムーズな所と引っかかる所とありますので、トライアンドエラーで削っていきます。
ここかな?で削っていくので時間かかって大変。

JBウェルド硬いという評判でしたが、カッターで削れるし、手で回す時に、ひっかかる場所で力いれるぎるとかけちゃうし一寸使いづらい…。

何度も盛って削って繰り返して、やっとある程度スムーズに回る様になりました。

ターンテーブルの回転が…

再度仮組して試してみましたが、回転が一定にならなず、ひっかかる感じに回転しています。
ゼンマイまいても中々回転しないので、手で回してやっと回る感じ。

一応SPに針落としてみましたが、回転ムラで、うにょーんうにょーん鳴っていますw

手で回転補助して回していたら、ギヤがまた欠けてしまった…orz

で、気がついたのですが、モーターボックスから一部のギアの軸が下に数ミリ飛び出ているのですが、普通に筐体にモーターボックスつけると、この軸がボディーに当たるみたい。

もともとはワッシャー経由で筐体に取り付けられていた様で、前の持ち主さんが紛失しちゃっているみたい。(取り付ネジもバラバラだし、一部ネジなくなっているので)

とりあえず、分厚いフェルトが手元にあるので、それを貼り付けてわっチャーがわりに使う予定です。

再びキヤの調整中

試運転でギヤが折れちゃったので、再度調整中。スムーズに回転しない所の原因が直ぐにわかれば良いのに。

歯医者さんの噛み合わせみる赤い紙が欲しい…。
チョークでも塗って確認してみようかな?

コロンビアのサウンドボックスの確認

一応音がなっていて放置していた、コロンビアのNo.213 のサウンドボックスも開けてチェックしてみました。

案の定、振動版は錆びて穴が開いていて、抑えのゴムは劣化してボロボロ、振動版もボロボロ。これじゃ本来の音でてないですね。

Columbia No.15の振動版
Columbia No.15の振動版

これじゃ元に戻してもまともな音でないので、応急対処で海外製の分厚いアルミホイルで、振動版作って組んでみました。

昔ルアー作っていた時に、アルミホイルの加工は少し慣れている①

試したら、一応音出ています。低音が出る様になりましたが、全体的にはボヤけた音になってしまうま。

ちゃんとした振動版に変えないとダメですね。

その他

蓄音機色々調べると、型番による構造の違いとかわかって来て、欲しくなっちゃいますね。
HMV102は高くて手がでないですが、Victorやコロンビアの金属ホーンなら手がでるかも?とか考えてしまいます。

ビクトローラの金属ホーンはとても良い音してますね。和製HMV102な感じなのかな?

コロンビアだと、オークション等でも沢山出品されているので、部品揃えるのは比較的楽そうな気がします。