演奏 | セバスティアン・ヴァイグレ / ミュンヘン放送管弦楽団 (Sebastian Weigle / Münchner Rundfunkorchester) |
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録音 | Arte Nova / 2003 / Stereo |
演奏時間 | 9.28 11:19 12:20 22:38 合計: 55:45 |
マーラーの同級生ロットによる交響曲第1番
ハンス・ロット(1858 / 8 / 1 - 1884 / 6 /25)の交響曲第1番です。
ロットは、マーラーの同級生であり、ブルックナーの教え子だったそうで、ブルックナーは高く評価していた様ですね。
ブラームスに酷評され精神を病んだ末、結核により25歳という若さで夭逝したとのこと。
この曲は学生時代に書き始められた楽曲との事ですが、規模といい作風といい学生の仕事には思えないレベルかと思います。*1
そこかしこにマーラーの楽曲を先取りしたような箇所がありますが、ロットの方が先ですので、むしろマーラーの方が模倣したのでしょうね。
第4楽章は、ブルックナー的でもあり、このまま長生きして作曲を続けていたら、ブルックナーとマーラーの橋渡し的な作風になったのでは?と思われます。
第1楽章、冒頭のトランペット?のメロディーからなかなかキャッチーです。展開部は結構盛り上がりますが、基本穏やかな曲調ですね。最後また盛り上がりますが、なかなか感動的です。
第2楽章、木菅が綺麗なゆったりとして楽章で金菅のコラールも良いですね〜弦主体のところも綺麗でもちょっと長いかな…
第3楽章、マーラーっぽいスケルツォですね。出だしからマーラーのレントラーっぽいです(こっちがオリジナル?)、これもちょっと長い気が…
第4楽章、22分近くある楽章、最初先の楽章を振り返りみたいな感じで進んでいき、一度盛り上がって静かになると、ブラームスの交響曲第1番の第4楽章に似たメロディーが出てきて繰り返されます。だんだん盛り上がって終わります。
ヴァイグレの指揮は丁寧で曲を知るには良いですが、ちょっと間延びした感じに聴こえちゃいますね。
ネーメ・ヤルヴィが演奏してくれれば…と思ったら海外のサイトで公開されていました。
ありゃりゃ、全てにおいてパパヤルヴィの方が良いです!全体で50分台で5分近く演奏時間が短くて、ぎゅっとしまっていてだれずに、緩急が上手くてとても聴きやすくなっています。
ネーメヤルヴィのCDでないかな…